私のなかで、縫いものをめざす心に現在この本が寄り添うのである。めらめら。


 こぎん刺しのほうがなんか、モダンなかんじのものができそう。少なくともオサレな本が多い。淡い色で刺すとレースのようにもなりえるし。とりあえず刺し子にいそしみますけども、刺し子の本はわりかしもっさりしたデザインか、へんにファンシーすぎる傾向があります。


 黒い服を好んで着る人は頑なである、と言うのを聴いたことがあり、うなずきかけるけれども、灰色を好んで着る人のほうが、現代的に頑ななのではないかと思っている。


 バッグをつくる気はさらさらないのだけれど刺繍図案がかわいくて買ってしまった。
 刺繍って、たとえばお花の刺繍みたいな、何かを針と糸で再現するようなイメージがあったので、目からうろこ。あと、糸がそんなに原色っぽくないのがよいです。年をとると原色が目に痛い。


 雄鶏社が3年前に倒産していたことをいまさら知った。どうりで下の本が、ありえないほど高くなるわけだわー。

 この本よさげー、とさがしたらアマゾンの中古で定価の6・7倍の値段だった。ぎゃっふん。


 妹から久しぶりにメールがあり、お姉ちゃん刺し子ふきん作ったヨ!と画像つきで返信したら、「これ、千人針やん」との反応があった。わからなくもない、と思った。なんかすっごい思いがこもってそうだよね。
 それにしても千人針って、あれは戦争関連のいろいろな画像や物事のなかでも、凄惨な写真や逸話と並んで、トラウマ級に忘れがたいもののひとつだった。

 子供のころ5月は、鯉のぼりに見とれたあとレンゲを摘んでいたら過ぎていった。あれ、鯉のぼりの前にレンゲだっけ?
 来年はそういう5月にしたい。

 私にうつくしい故郷があるとしたら、レンゲの咲き誇る田んぼ。


 今年中に、手芸デビューとひとり登山デビューを果たしたい。と2、3日前からむらむらしている。

 土日はユザワヤに行ったり、本屋の手芸本コーナーに行ったりした。ユザワヤに行くのは初めてじゃないけれど、こういう趣味のお店って、慣れないとすごくこわい。布地をかかかカットしてください! と噛んでしまうにちがいない、とおもったので、キットと道具を買って退散した。友の会カード作ってください、ともよう言えんかった。

 ひとり登山、こないだの登山でひとに地図を読んでもらうの任せきりで、ちょっと反省したので、そういうののためにも行きたいとおもっているけど、天気良くないとちょっとね…と、今年中とは思いつつ、今月はむずかしいわよね。

6月3日の日記

2012年6月3日

もしかして腱鞘炎か、湿布か何か買わなきゃ、とおもいつつ、刺し子の花ふきんキットのほうを買ってしまった。

6月1日の日記

2012年6月1日 音楽
*Nicki Minaj - Right By My Side (Explicit) ft. Chris Brown
http://www.youtube.com/watch?v=he3DJLXbebI
PVに出てくるクリス・ブラウンでないおじさんは誰やねん、と思っていたら茄子おじさんだった。なぜ茄子おじさんが。ヒップホップの業界のことはよくわからない。
Nicki Minajの2ndアルバムのなかではいちばん好きな曲だけど、彼女のこれぞ!と言うところが出ているわけではない気がするけど、好き。「あんたがそばにおらな生きていけんばい」って、ベタ!

*Bob Dylan - I Want You
http://www.youtube.com/watch?v=WP5JZ0de0MA
胸にささくれが痛みます。朝聴いても昼聴いても夜聴いても。

山からみえた山

2012年5月30日
山からみえた山
山からみえた山
有無を言わさぬ姿かたちの日本一の山、足柄峠付近より望む。
立派なものをあまり立派って褒めたくないわあ。

裾が長いのが、十二単みたいであった。
山に登ったり緑の多い公園に行ったり、と言うと、草木や花に、自然に癒されているのね、とか言われるのだけど、ちがう、なんかちがう。私、自然なんか吐くほど嫌いだし、だいいち、公園にあるのは「自然」じゃないわ。

私のなかにいるマーガレット奥さんが、驚きを欲しており、自分と違う不可思議なものに、目を見開きたいのであるる。

5月23日の日記

2012年5月23日 音楽

material

2012年5月18日 音楽

なんかここ2、3日はacoがしっくりくるぜ。
このジャケみたいなうさぎのキーホルダー持ってるぜ。

aco - ひとつのくもり
http://www.youtube.com/watch?v=khaFYEcSeWU ←(サユリみたいなへんなジャポニズムな映像です)

aco - 真正ロマンティシスト
http://www.youtube.com/watch?v=M3wrsDZufzY&feature=related

Nabowa - キッチンへようこそ feat.aco
http://www.youtube.com/watch?v=2GSI4x85Z2k

見回りのようやわ。

2012年5月18日
 新宿御苑に行って、バラをみる。なんかもはや、行くのが仕事みたい。月並みな趣味だけれど白いバラが好きなようである。名前が気に入ったのは、クリーム・デライト。あとはザ・プリンスというバラの、ほとんど紫がかったような色がすごいとおもった。ベルベットのような質感の花弁、プリンスと言うだけに、トワイニングスのプリンス・オブ・ウェールズという紅茶を思い出した。
 ホオノキの花のべっとりした感じ。甘ったるい香り。地面に落ちた花弁(正確には花弁ではなかったような)に触って爪を立ててみたら、おもわぬ肉厚におどろく。ユリノキの、鈴のような花。花弁に緑色が混じっている花は楽しい。

 緑の匂い、香りではなくて匂い。まだ鼻を突くほどではない、みずみずしい生気。
 緑のなかで心細くなった。

私の言葉ー

2012年5月16日
こないだ土曜日に原発再稼動に抗議する@首相官邸前、に行ってきました。

 大きなものに対抗するのに、大きな言葉や強い言葉を、というのはオートマティックな反応かも知れんが、それってミイラ取りがミイラやんか、とおもう。大きなものに対抗するのに、大きな言葉や強い言葉を借りてきてはいけない、それらに私を乗っ取られてはならないわ。
 そこで対抗できるのは、というか、そこで対抗させるべきなのは私の小ささ、私の卑小さではないのか。私の小ささから生まれた私の言葉ではないのか。

 恐ろしさについて、データやら数字やら文章やら歴史やら氾濫しているのだから、いくらでも雄弁になれそうである。そしてそれが結局多弁であるだけに終わってしまうのは、恐ろしさが目に見えないからであろうか。だからこそ、預言者のように、山の上から海を割らんとして、語ることはよしたいわ。

↑ということを、大きな言葉をつかってスピーチしていた人に対しおもった。

 私は地を這いながら雲のうえを歩くのだ。…アクロバットな体力要りそうね。む。

細野晴臣ぽいのが気になっていたので、ユニオンで探せてよかった。他のやつは、なんかだめなのよね。

5月12日の日記

2012年5月12日 音楽

*Paramore - The Only Exception
http://www.youtube.com/watch?v=-J7J_IWUhls&feature=fvsr

多稲子さーん、エモ界のテイラーちゃんですよ。


*Eric Burden & WAR - Spill the Wine
http://www.youtube.com/watch?v=3i0DMbCKnAg&ob=av2e

いい。

Ceremonials

2012年5月12日 音楽

フローレンスアンドザマシーンは、いいなとおもう曲もあるのだけれど、私にはなんだかゴージャスすぎる感じがして、アルバムを買うに至らない。魔亜子ちゃんは好きだと言っていて、それはなんかわかるぜ、とおもっている。

gleeでのカバーのほうがオリジナルより好きです。でへへ。
→GLEE - Full Performance of "Shake It Out"
http://www.youtube.com/watch?v=fkOiIsEpehc
連休最後の日は浜離宮庭園へ行った。
道を間違えて増上寺や芝公園のほうへ行ってしまったりしたけど。

緑のうしろに、青魚のように光るビジネスビルは、みょうに絵になる。いろいろな青魚の色があるのだな、とおもっていたら、みるみる雲行きがあやしくなり、神様が下痢をしかけているような音がひびく。ぽたぽた降り始めた雨を避けて、庭園内のしらないひとたちと走る、走っているとあっという間にゲリラ的な降りになり、着ているものがしたたか濡れてしまう。ひとの波にのって、青魚のひれの下、ビルのエントランスで雨宿り。傘を持ってくればよかった、とおもえないほどの雨。さいわいすぐに止んだ。

でかけると、ばちばち写真を撮る。落ち着きなくていやだな。でも、写真を撮ろうとおもってでかけると、出足がややかるくなる。ヴァルザー先生はよくふらふらとお散歩できたものですね。

Stoned & Dethroned

2012年5月6日 音楽
卵のパックを床に落としてしまって、3個ひびが入ったので、急遽パンケーキを焼く、20枚も。
これを聴きながら焼いていたら、なんだかとっても悲しくなった。喜びなく他人のためにパンケーキを焼いて、お金をもらっているひとみたいな気分になった。しかも15枚目くらいでCDが終わったし。

昭和の日の出も

2012年5月6日
先週の昭和の日、脱原発・ツイッターデモに行った。

☆なんども前を歩いている人のかかとを踏んでしまう…前回もそうでした。これはどうにかならないものか。ほんとうにごめんなさい。

☆終わったあと、友人たちとその日知り合った人たちと、ご飯を食べる。自己紹介がうまくできない。なんかあんまり自分のことを話すのもね…とへんに考えてしまって、でも自己紹介やからしゃべったらええやんね。次回もあったら気をつけます。
・沖縄出身の、二つ下の女の子としゃべっていたけど、人懐こくて心が洗われる。ちょっと犬みたいなところが私と似ているかも、とおもったけど、私はこんなに心がまっすぐではないし、素直でもないわ。その子の恋愛がうまくいかないという話に、「自分からがつがつ行っちゃだめよ!」とか、それらしいことを姉さんぶってしたり顔に言った、自分にまず言うべきことであった。
 沖縄の女の子は自分のことを「わたし」とは言わない、ということを知り、興味深かった。
・九州北部出身のひとがいた。おおあなたもですか、とうれしそうな顔をされる。こちらもやはり、ちとうれしくなりますね。そんで「九州に帰りたいとおもいませんか」と訊かれて「いやそれは、ないんです」ときっぱり言ってしまえるのが、残念やでしかし。方言もなんや関西弁くさいねん。うそ臭い関西弁やねんに。私はエクスパトリオット。だからヘンリー・ジェイムズが好き。
・飲み会、いつものようにアルコールなしでとおしたら、「(飲めないときいていたけど)ほんとうに飲まないでとおすなんてすごい」と言われた。飲まなくても酔っ払いのようになれてしまう、要らない才能。

☆次回は私、プラカードつくりたい。「地球はうごくけど、原発はうごかさんぞ」とか書きたい。二枚にわけて両手にもってふらふら歩くのん。

☆全原発一旦停止、めでたい。
貝垣くんが捧(ささげ)くんと同居するというので引越しパーティー。捧くんは古い住まいの引き払いに追われて欠席。
なにか食べ物を一品持ってこいというので、女子たちは手料理を持ってきた。魔亜子ちゃんは野趣あふれるナスのサラダと優しい甘さのかぼちゃサラダ、志ろ田ちゃんはキャッチーなサモサと、ほっとするポテトサラダ。多稲子さんはアボガドのディップ。持ち寄ったものに、その人が表れる。(多稲子さんはほんとに、にんにく党なので、オリジナルレシピににんにくを追加せずにおられなかった)。
私はパイ生地をはぶいたキッシュ。前日に「まず失敗しない料理」を考えていたらそれしか思い浮かばなかった…。しかも焼きすぎたし。チーズが2種類と生クリームがいるのとで、ふつうだとなかなか及び腰になるので、つくれたのはよかったー。

こういう持ち寄りパーティーをするのが夢でしたの。生きてて良かったまじで。余った料理を持ち帰るのもまたたのし。もちろん思いでも増えてたのし。これからみなさんで貝垣宅にがんがん持ち込みをはかりたい。

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