Kくんのママンは森茉莉が好きなのだそうで、「あんたのお母さんはほんとにシャレオツ、お疲れ様なひとね」と私が揶揄すると、Kくんは「俺、森茉莉は、なんか気持ち悪くて嫌いなんよ」と言った。
Kくんは女の子と仲良くなるのが得意な、女子力のあるひとだけれど、そういえばKくんが仲良い女の子は、私やもうひとりを除いて、みんなお部屋がきれいそうな感じする。少なくとも森茉莉のように、ごみ屋敷みたいな賃貸で、高級な紅茶を高級な紅茶茶碗に注ぐけれど、その茶碗に年輪のように、茶色いしみがついている、なんて真似は、すまい。ただKくんは、仲の良い女の子から出されたならば、そんなびみょうな紅茶もおいしくいただくことができそうな気はする。いやー、どうなんかな。Kくんはたぶん、自ら買って出て、ティーカップの茶色いしみを落とすんだろう、激落ち君とか、重曹とか使って、ママン譲りの知恵で。そして律儀に紅茶を褒めるのだ、その子の選んだ茶葉を、紅茶を淹れる腕前を褒めるのであろう。

ところで引越しなさると聴きましたが本当? 餃子パーティーを、したいですな。


買いっぱなしの「ヒュペーリオン」を読む。
春が待ち遠しいなと思っていると、ヘルダーリンがシンクロしすぎていけない。
もうすでに頭の中に、この世ならぬ春が来てるみたいな。
というか、なんてゆうか、もう生きてしまったような気さえしてくる。

・「そのようにぼくは夢想をかさねた。そして忍耐づよく、すこしずつすべてのものに別れをつげた。」
←これってローベルト・ヴァルザーですね、とぐるぐる花丸。

・ディオティーマへの思慕、わかるーと思って読んでたけど、あれですね、私女だから、むしろディオティーマを慕うんじゃなくて、ディオティーマにならないといけないのですよね。でも、逆立ちしてもディオティーマにならない。どうしたって慕うほう。生きにくいな。

Speech Therapy

2012年2月27日 音楽
*Speech Debelle - Spinnin’
http://www.youtube.com/watch?v=58Bd8d8DSDo

3年くらい前の作品らしいけれど、一聴して好きになった。ああ、こういうの好きですよ!と言いたくなる。軽すぎず、気持ちよすぎず。

泣く子も黙る

2012年2月26日 音楽
*Adele - Someone Like You
http://www.youtube.com/watch?v=qemWRToNYJY

*Adele - Rolling in the Deep
http://www.youtube.com/watch?v=rYEDA3JcQqw

 アデルの2nd。1stのころは〈街角で聴くと立ち止まらずにはいられない〉というほめ言葉を耳にしたけど、若干21、22才がつくったこの作品の、泣く子も黙るようなこの貫禄は、何。

 グラミー賞とったし、あのガガさまより売れているし、テロから10周年の2011年はアデルの年だった!
 褒めるならば普遍的な、けなすならばコンサバな。どちらにしろ泣ける。「サムワン・ライク・ユー」泣ける。「気にしないで、あなたみたいな人をみつけるわ」なんて、私なら言わないけど、泣ける。
 歌詞にフィクショナルなところはおそらく微塵もないし、いろんな記事を読むと、この作品をつくるまでに〈アメリカ〉の歌の心を学ぼうとしたのだろうなと思わされる。(レディ・アンティビラムやら、ボニー・レイットやらカバーしてるし)。すごくまじめな人なのね。

 1stアルバムと、上にあげた2曲はitunesで買ったけれど、この貫禄とまじめさがちょっと今は受け付けないので、2ndアルバムは買っていません。
 これから彼女がどうなるのか、非常に気になる。そして、こんなコンサバな歌が超受けているアメリカってどうなの?と考えてみたくなる。(って、アデルはイギリス人ですが)。ただ、ガガやニッキー・ミナージュやケイティー・ペリーみたいなアイコン的な存在ではないので、単純にいい歌が売れる状況はイイね!と言えばいいのだろうか。

おまけ:
*アデルの笑い方。すごくばか笑い。
http://www.youtube.com/watch?v=GTETb_crULs

*Glee Cast- Rumor Has It/Someone Like You(Adeleの曲のマッシュアップ)
http://www.youtube.com/watch?v=-_uchIyNIvc



 キッド・カディ、すごく親しみやすいヒップホップだなや、と思ってネットで楽曲を漁って聴いていましたが、要するに文系男子みたいにナイーブな感じがそう思わせるのかな。蟹江よりやんちゃで聴いていて気が楽。まだ買ってないけれど。(安くなるのを待っている)。

*Make Her Say
http://www.youtube.com/watch?v=Xt22KvnRSL4&ob=av3e
パステル調の風船が、超ポップ。

*Pursuit of Happiness ft. MGMT
http://www.youtube.com/watch?v=7xzU9Qqdqww
オチが自分かよ!と言う。ほかのPVでも自分がオチのやつありました。

友人と、何度も読んだ本って何? というお題で話し合ったけれど、一番読んだのってもしかして「ピーターパン」かな、と後で思い出した。実家に帰るとなんとなく開いて読む。先月の帰郷の際も、全部ではないけれど読んだ。

私はピーターパンではないから、〈理不尽な仕打ち〉を忘れてはいけないのだ!
と、肝に銘じるのを、いつもいつの間にか忘れるんですわ。

家庭の幸福や居心地のよさ、(特に舌に慣れた菓子のような類のそれら)、から自らを締めだすことを選ぶのなら、彼になれもしようけど。
この話は子供たちの無邪気さや自由というより、多分に家庭の幸福についての話かも知らない。

おとうさんが犬小屋に篭城するくだりとか、面白い、そしてちょっと泣ける。おかあさんの口の端の指ぬき[キス]、ピーターだけがもらえるというの、ずるいわ。

BLIND MOON

2012年2月4日 音楽

友人から借りたこれとボブ・ディランの「血の轍」を交互に聴いていました。最近は。


これ買いに行かなきゃあ。

The Velvet underground - What Goes on
http://www.youtube.com/watch?v=KPd-QXyGVIo

こないだ教えてもらった。気持ちよい。空っぽになるわ。


貝垣くんは私にアタリを焼いておくれ。
ギャラクシー500あげるから。(忘れてた)。
 何が食べたい、と母に訊かれたので、土曜日の夕ご飯は餃子。中にいれる具の味付けはあまり得意ではないので、とにかく包む係。別に住んでいる兄夫婦のぶんまで入れて、80枚は包んだ。妹はだいたいこんなときも10枚も包まない。スマートフォンで少女時代を流しながら踊っていた。(OH!って曲いいね)。
 枚数が多いほど楽しいのではなかろうか。自分で食べきれない分まで包んで、だけどその日のうちにほとんどなくなってしまうのが。とにかく餃子をたくさん包みたかった、家に帰ったら。
 母の方法でなく、私たち姉妹がテレビで習ってそうしているやり方で焼く。軽く焼いたあと水を足して蒸し焼きにし、水分を飛ばしてごま油で皮を香ばしく焼く、カロリーの高いやり方。酢を切らしていたのでカボスをしぼって食べる。(もちろん酢のほうが、黒酢のほうがだいぶ美味しい)。兄の家に行くというのでバタバタしていて、ご飯もよそわないままに焼いたそばから食べる。立ったまま食べたり、行儀悪い。
 私たちきょうだいがいなくなって母も餃子をつくらなくなったので、中の具の味がきまっていなかった。調味料を計ったりしないで勘に頼る人なので、勘がにぶるとだめな人。

 兄の家に行って私が焼いて、おなかいっぱいだと言うのに高いアイス(ハーゲンダッツ)を買い出しに行き、それもきれいに平らげる。甥はあやされ疲れで眠ってしまう。
 テレビがつまらないので、ハトコだけれどイトコくらい血の濃い親戚の結婚式のビデオをみる。ところどころ黒い縁取りのある綿菓子みたいなピンクの新婦のドレスに「なにこのピンクのドレス、下着みたい」と駄目だしをしたら、「この人(兄嫁)もピンクだったけど…」と兄に突っ込まれ、急いで、「いやいやいや! おねえさんのドレスはこんなピンクじゃなかったよ!」と返すと、兄嫁から「そうねー、私はサーモンピンクだった、オレンジが強い感じの」とフォローをいただいた。やさしいおねえさん(母と同じB型)。今年はこういう不用意な発言をなくしたい。
 あの、ほんとに、おねえさんのドレスはきれいな色でよくお似合いでしたよ。
 

Landslide

2012年1月23日 音楽
 きょう私の田舎は雪が降りそうなくらい寒い。甥に会い、幸固叔母の家と容子伯母の家に行き、母方の祖母に会う。猫を愛でて、酔うと説教しかしない伯父が酔っ払って話すのを半分以上聞き流す。みんなテレビが薄くてデカい。歩くことをせず車でしか移動しないので、体重計に乗ったらここ2年みたことのない大台を突破。
 甥はかわいい、みんなに可愛がられて、大変よろしい。人の顔をじっと検分するみたいにみる。もう顔ができているような顔をしている。母が甥をあやすときは本当に阿呆まるだし。写真を撮る、たまに撮られるほうになると、ひどい顔なので画像を削除する。好光伯母は祖母の介護をお休み中で代わりに介護施設で割りのいいバイトをし、疲れてはいるけれど楽しそう。好光伯母の家に泊まりに行ければよかったけれどバイトのため都合が合わなかったので見送り。3時間くらいしか会わなかった、もっと長くいっしょにすごせればよかったのに。寝たきりの祖母にプリンを食べさせる。私鮎美ですけどわかります?と訊ねると、結婚はまだか?と訊き返される。おばあちゃん私のこと、わかってる!

1月11日の日記

2012年1月11日 音楽
 友人に子が生まれていた。
 出産予定のあることは知っていたのだけれど、生まれましたか、と訊くのは躊躇われていて、先日年賀メールを送ってみたところ、その知らせが届いたのだった。男の子が1ヶ月前に誕生していた。

 口のはしに指ぬきの光っているような彼女が、うたっていたアラニス・モリセットの歌は、私もうたってみたんだけれど、彼女のようにはうたえなくて、私の歌にならなかった。

Party in the 宇佐

2012年1月9日 音楽
あんた文学青年やないん? 文学したいち言よったやん。文学青年が世界を変えてえなら、文学やないん?
 あけましておめでとうございます。

 去年、前半は地震でびっくりし、後半はわりかしよく遊んだ。

 年末になると軸がブレているなと思った。ブレているのは自分がいろんなことから逃げているせいだけど。

 自由ってどんなものだか知りたいと思う。というニーナ・シモンの歌を聞きました。




 母がマルチ商法で扱っているサプリを送ってきて、「だまされたと思ってのみなさい!」と電話で言う。だまされたと思って、という言葉が痛い。噛んで飲むと舌にある器官から約三十秒で体に吸収される、と言う。こんなに端正な張りぼてみたいな文章もない。
 毒が出る、って母が二言目には言うけど、毒が出るっていう言葉、こういう商売においてはものすごいキーワードですね。
 毒が出る、毒が出る、だまされたと思って、飲みなさい。
 


 祖母が手紙をくれる。私のことが心配だと言う。
 
 おばあちゃんは、不幸じゃん、ドキュンな旦那と糞みたいな息子、気が合わない嫁(唯一の救いはチャーミングな孫とひ孫だけど、私たち兄弟以外の孫は、みんな糞、独断でごめんなさいね)。おばあちゃんはすごく信心深いけど、神を疑ったことのない人、ていうのが言いすぎなら、この世のことに戸惑ったことがないひと、自分が不幸だと思わないひとが信心深いのって、ほとんど嘘だとおもってしまう。
 おばあちゃんの肌がきれいなのと、常にケロリとしているような世の渡り方、同じ根があるね。
 私はじじいと親父はどうでもいいけど、おばあちゃんはたまにかわいそうと思う。それっておばあちゃん自身のせいもある。でもかわいそう。誰にも愛されていない。

12月28日の日記

2011年12月28日 音楽
 今年はグリーにもお世話になりました。クラシックなポップとか、今流行っている歌とか、勉強した。それにもまして楽しくぶりぶり踊ることを学びました。あまりに好きすぎて、未見のシーズン2のあらすじまでネットで検索して知ってしまいました。間違った愛し方!

*Poker face
キクチのナル先生もお気に入りのカバー。
http://www.youtube.com/watch?v=4442CyMC_Do

*Safety Dance
車椅子のアーティーが踊るミラクル。
http://www.youtube.com/watch?v=SG4WOUB3wB4


 今年の後半はこのアルバムをよく聴いておった。こういうのを探して聴いていきたいものです。
 今年は、前年よりは音楽をよく聴いた。いろいろ教えてくださるひとたちが周りにいたのがでっかいどう。

 7月にエイミー・ワインハウスが死んだのはショックだった。セカンドしか聴いてなかったけど、すごく好きだったのだ。歌詞に「あたしが自分自身の友だちになってあげなきゃね」とか「ただ友だちが必要なのに」とかあって、そういうのが本心からつい出ちゃった呟きみたいな感じがしていた。こういう頭よりは体を使って破天荒でいるひとは時代遅れで生き残れないのかなという感じする、最近流行っている女性アーティストをみるにつけ。

Paul Weller & Amy Winehouse-I Heard It Through The Grapevine
http://www.youtube.com/watch?v=NVT-BokwmWY
エイミー自身の曲よりこのカバーが好きやったり。


 先日友人たちとカラオケに行った。祝前日だったので高かったけど楽しかった。友人Sに歌ってあげたい、とおもってた曲を本人の前で歌えてよかった。押し付けがましくてごめんなさいね。
 昔から思ってることなんだけど、地声で歌うひとってうらやましい。私はころころ変わっている気がするのだ、自分で聴くかぎりでは。

 お正月は独りなのでニュートラルミルクホテルを歌えるように練習しようとおもう。


 遊びまわっていたら風邪を引いたり蕁麻疹が出たりした。今年はやたら遊んだ気がします。その罰なのか。

Fix You

2011年12月11日 音楽

 ヘンリー・ジェイムズ「ワシントン・スクエア」読み終えた。
 友人から、「あなたの城は今年また一段と大きくなったのでしょうね」と言われたところだった。だからと言うわけではないが、「ワシントン・スクエア」は主人公の若い女性キャサリンがお城を築く話であったよ、と友人に言いたい。キャサリンは、「マンスフィールド・パーク」のファニーみたいな、控えめで口下手だけど思慮深く、必要なときにちゃんと勇気を行使できる女性であった。文学を物するわけではないけれど、彼女の築いたお城はエミリー・ディキンソンのお城にどことなく似ている、ような気がした。


 ちょっとしたことがあって、自分の来し方についてもやもや考えていたところ、昔の友人が不幸に見舞われたことを伝え聞いた。
 とりかえしのつかない不幸だった。気の毒だと思った以上に、悪酔いした、その友人を離れた酩酊だった。
 別の友人と話して、私なりのお見舞いをすることを決めてから、酔いが醒めた。

 その不幸を友人に食らわせたひとはほんとうにひどい、とおもった。ほんとうに、つまらない。

ペンのジプシー

2011年12月6日 読書

 3、4年前に書いた日記やらメモやらポエムやらを読み返した。内容のなさはともかく、字が下手であった。字が下手になった気がする、と近頃とみにおもっていたが、気のせい、昔から下手だった。
 どや!みたいなハライが気になった。へんに間延びしているわりに神経質っぽいし。
 パイロットの100円の水性ボールペンを、半年くらい前まで愛用していたけれど、間延びした字になったのはこのペンのせいもありそう。途中ペリカーノ(ジュニア用万年筆)で書いた字はそれほど見苦しくなかったが、これはモレスキンの紙だとややにじむので、やめた。今はコンビニで買った聞き慣れないメーカーのを使っている、間に合わせだけど今はちょうどいい。
 私は油性は書きにくい、というか他のよりさらにみるに耐えない字だった。油性で書くってちょっと格好いい感じするけれど。

 いいペンないかな。最近200円くらいで買ったパイロットの簡易万年筆は、日記には適さないけど好き。中指くらいの長さしかないのもかわいらしい。



 高峰秀子の日記、ずっと読みたいとおもいつつそのまま。余裕のあるときのほうが楽しめそうなどと言って、ずっと余裕ないまま。

 レベッカ・ブラウンの「体の贈り物」の小説のコミュニティと「西瓜糖の日々」のアイデス[iDEATH]って似てる、とおもったので「西瓜糖の日々」を読み直す。(どこに行ったかわからないので買い直したのはお財布に痛みがはしる)。
 インボイルは怖い人のはずなのだが笑ってしまう。虎たちの振る舞いもまた然り。
 〈忘れられた世界〉のこときれいさっぱり忘れていた。あと、何もかも西瓜糖でできていたこと、言葉までもが。

 元カノ・マーガレット、私は幽霊じみたストーカーだと思っていたけど、読み直すとそれは正確ではなかった。〈わたし〉がマーガレットをしてストーキングさせているような感じした。彼女について最初に言及されるとき、(言葉が西瓜糖であるせいか)、ほんとうに幽霊みたいだった。だから実際に彼女が登場して言葉を発するとき、ちょっと頭が追いつかない感じがした。
 俗っぽいので振られるマーガレットと、「愛のゆくえ」の女性を偲ばせる、柔らかさと強さを持つポーリーンは、とりわけリアルな人物に思えた。それは私が女だからかな。そのリアルさは実際にブローティガンの周りにいた女性たちに端を発するではないだろうか、ってそれは下種のゲスなのかな。

 「アイデスでは、どこか脆いような、微妙な感じの平衡が保たれている」というアイデスの紹介に、やっぱり「体の贈り物」のコミュニティーを思い出してしまう。それは温度なのか空気感なのか、土地の感じなのかわからない。やっぱり私が妄想しすぎたかも知らない。…私が似てると吹聴したせいで読み直してくれている友人になんといえば良いのか。ごめんなさい。
 というわけで私の風景観に喧嘩を売らなくてはなるまい、あるいは私の心の風景を旅してきます。
 この作品が書かれたのは、訳者の藤本和子によれば「ヒッピーもフラワーチルドレンも登場していない時期」。ヒッピーやフラワーチルドレンが湧いてでてきて、アメリカの資本主義社会が身体の自由を謳うまでに飽和、その身体の自由を抑制したいというひとたち(私たち?)にとって、エイズの登場はまたとない天の声だっただろう。エイズへの不安と自由への不安が手をつないで、私たちの〈生=体〉がたやすく触れてはいけないものになり、「体の贈り物」のコミュニティーがあらわれる、
 …ごめんなさい次があったらまた今度。資本主義って3歩すすんで2歩さがる。

 呪いにおびえる、とまでいかないけど、ときどき心の曇ることのある、少女時代大好きな妹よ。おとぎ話って呪いからはじまるんよ。

 呪いって、かえるが粗雑な扱いを受け、壁に叩きつけられたら解けた、というのが印象的なのだが、なかなか不条理で理不尽なのね。
 最近、呪いに対してべつの強烈なお呪いで対処してるひとを知ったよ。もともと魔力のある人なのだろう。

 だれにでも呪いはかけられてるのだが、呪いが解けると死ぬ人もあるのだろう。



 少女時代ではこの2曲が一番好きだけどそれよりもf(x)が好き。潔いショートの子がいるので。
 韓国のアイドルたちはみな顔が同じに見えるとみんな言うのだが、私もそう思うのだが、そしてよくみると違うのだが、なぜなのだろうか。顔のパーツの大きさが同じ感じだから? 配置が同じ感じだから? 余白がほぼ同じだから?
 韓国のアイドルの歌の歌詞のほうが、日本のそれらより攻撃的で挑発的な感じがして私のツボなのだけれど、だからと言って韓国の女性たちの生活がナイスなものかどうかわからない。とアメリカを横目でみながら思う。強さ(攻撃力)がもてはやされるところって身を守るのにだいぶ労を使いそうだし。

 私の周り(友人知人含む)でぼこぼこ子供が生まれ、話をした先輩の友人の夫婦も8組ほどが子を授かったと言っていて、なんだこのベビーブーム、と9月あたりからずっと思っていた。
 ベビーブームかな、と言うと、ほとんどのひとが、地震のせいね、とうんうんうなずきながら言う。たしかに、計画停電のとき、下世話な私は友人に、こりゃあ計画停電ベイビーが生まれるよって言った。
 でも計画停電ベイビーって、出産のことはよくわからないけどせいぜい12月か1月で、早くても今月ではないか。8月9月あたりからブーム襲来していたよ。

 地震のせいだと言う人は、人間に生殖活動するよう命じる脳のある部分が天変地異の前触れを動物的に察知した結果、今年子供がたくさん生まれるように仕向けたのだ!みたいなことを思っているのだろうか。だとしたらそれ、まさしく私がやりそうな物言い。私がやるのなら疑似科学的妄想で済むけれど、言う人がわりと少なくなく若干流通してるので、ちょっと考え込んでしまった。
 地震のせいって、まるで赤ちゃんが亡くなったひとの数合わせで生まれてきたように思える。統計的には減って増えて、そうなるかも知れないけれど。なんか嫌だ。考えすぎかしら。


 甥が9月に生まれて、ぼんやり自分が子供のころのことなどを考えたりする。私の家に伝わる血の呪いとでも言いたくなるようなもののことなど。
 いろいろ考えて、父や祖父母から愛されていなかった、と言ってもいいと思った。小さいころは可愛がられたけれど、それは玩具を愛でるのに似ていた。大人になって、そういうことがわかってよかったと思った。それで泣いたりするとかはないのだが、彼らのことは許さない。

 要するに、叔母らしく振舞いたいのですが、先立つものがないということなのです(お金ない)。

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