10月、いきなり妹が、「お母さんを呼ぶよ!」と発心して、翌月それが実現した。
一週間くらいの滞在のうちほとんどは北関東にいて、観光目的で東京まで出てきて一泊。妹が半年前からパンケーキを食べたがっていたので、原宿まで出向きパンケーキを食べたり、エネさんをいれてお食事会したり、上野動物園でパンダをみたり東京スカイツリーのてっぺんまで登ったり、観光とはかのようなものである、というような内容だった。パンケーキで2時間、スカイツリーに1時間並ぶ。特に2時間並んだのは私史上最高であった。観光とは並ぶことと覚えたり、ここまでやらないと東京に来たことにはならないのかも知れない。
たとえばラーメンとか、焼肉とか、ガツンとくる食べ物ならば、並んでもさほど労苦を覚えない気がするが、パンケーキというものは元来素朴な食べ物であるので、並んで食べるほどのものではない気がする。家でいつも食べているものとはちがうので新鮮ではあったけれど、待ちの2時間に見合う存在感があるかといえば頼りない。正直な母は食べおわったあとから「2時間並んでこういうものかー」と正直な反応をし、妹は地団駄を踏んでいた。
それにしても人が多いとどうして疲れるのであろうか、二日間つれ回された赤ん坊よりはるかに私のほうが疲れていた。
妹は昨年、父と母が一緒に上京してきたのを、空港まで送り届けたあとに、「どうして親子でいるのにこんなに疲れてしまうだろうか、やだやだ」とこぼしていた。今回は父がいない分気が楽だったのではないか。なんやかんやと理由をつけて出産のため帰郷しなかったのも、実家のほうがリラックスできない、という理由が大きかった。リラックスできない実家なんて、何にもない誕生日なんかより、もうどうしようもない代物である。

エネさんと会食の際には、母が「この子はねえ、感情がー、不安定でしょ」とか「子どもそんなに好きじゃない」とか要らぬことと、噓のようなことを伝えるのでびっくりした。私子どもわりと好きなほうですけど、と思ったけれど、考えてみればまだまだ小さい甥や姪にはおそるおそる接していたから、そう思われたのだろうか。昔親戚の子どもをお世話しに行ったりしたし、あんまり可愛がりすぎて別れるときには泣かれたし! と反論したが、母は「そうだったっけ?」と腑に落ちないようだった。
子ども好きじゃないと言われたことを克服したいなとおもって、こないだ妹と赤ん坊に会った際には、やたらと赤ん坊を抱っこしてあやしてやった。もう首が座ったので抱き方が下手でもオッケーだし、妹の子はあんまり泣かない懐のひろい子であったのでよかった。
しかし、私の女性性やらがあるとすれば、それは全部母や叔母や祖母に認められようとすることから来ているような気もして、なんだか自分に疲れたわ。そしてさほど女性としてうまく振る舞っているわけでもないので、たいした苦しみでもないのが、あほうらしいわ。

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