丹沢1日め

2012年9月2日
ふたたびの丹沢へ。貝垣くんと、貝垣くんのお友達の岸守夫妻と。

寝不足と血の足りない体、足が十センチくらいしかあがらない。去年10月よりは足取りが重い。年老いたのかも知らない。
暑くて暑くて、綿のTシャツにロールシャッハの、おねしょのような地図。化繊のTシャツがほしいな、とおもった。ボトムは登山用のを新調したので、快適。ついでにレインウェアも買っておいた。ピンクっぽいパープルは、職場の山マダムは鼻白んで、山先生は悲しげな顔をするかも知れない色。

行きの半分を行ったあたりで雨が降り出す。ちょうど予定コースではいちばんの難所のクサリ場の直前で。さっそくレインウェアが役に立ってしまう。雨に濡れてもクサリは楽しい。スリルというより、集中力を試されるのが、よい。
雨のなかの山行きははじめてなので、悪天候に見舞われた不幸を嘆くより、はじめて!というテンションがかろうじて勝る。きついなと思い始めたところで雨がやみ、塔の岳頂上に着く。頂上に着いて雨に降られない幸運に感謝したり、ガスの切れ間からのぞく峰峰を堪能したりするより、昼食を食べることにいそがしい。コンビニのおにぎりがおいしい、ふだんは飲まないペットボトルの水がおいしい、甘いものが罪悪感なくうれしい、もしかしたらこれが私の、山行きの最大の理由なのではなかろうか。ふだんの生活では、食べることがすごく面倒になったり、いろんな罪業があったり、するような気がするのねーん。

再び歩き始めると、雨が降りだす。1時間ほどの道行きで、ちょっとくじけ始めたところで山荘に着く。簡素だけれど清潔で、なんとなく学生の合宿をおもいだすようなつくり。しっかりした建物のなかにいるなら、雨もまたよい景色。ご飯もおいしかった。あとはひたすらだらだらしゃべって、早々と寝る。9時前に布団に入る。他人によって落とされる明かりが、寝なさい、という暗闇が、おとなになると新鮮だわ。
と言いつつ、降り続く雨の音のため、夜中二度くらい目が覚めた。音がむき出しに聴こえる感じがして。

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