郷里に降り続く雨がやばすぎるので妹と笑う。

避難した母に電話したら、とこやすの田んぼがくえて、とか、避難したつに道がくえて通られんでうろうろした、とか、道がどこでんくえてから、とか、くえるという単語を20回ほど耳にしたけれど、くえるとはどういう意味なんかな、私のなかであひるが文字を従えて鳴く。くえっ。なんか苦しそう。
母は嫁いできて、こんな大げさな避難をするのも、うちのそばの橋が水に浸かるのをみるのもはじめてだという。

祖母と話したら、「もうじっとしちょうだけやきはよ帰りたい。じいちゃんもばあちゃんも動きつけちょうつき」と働き者の口上を述べる。家に戻って落ち着きたいのはわかるが、避難してじっとしていないひとはただ迷惑なだけなので、まーゆっくりして、と返す。祖父みたいなひとと避難するのはすごいいやだな、と想像してぶるっとなる。

母への電話は父の携帯へかけるようにと妹に言われたとおりにかけたら、父がでたのだった。出先らしかった。飲酒で耳がいかれはじめているので、父はさけぶように話すし、こちらもそれに準じなければならない、今年はじめに帰ったときもそれがいちばん嫌で、大島弓子の漫画に「どなりあってくらすのって/つかれる…」とあったフレーズをそのままおもった。おまけに舌も滑らかに動かないらしいのが、電話口ではいっそう聞き取りにくく、なにもかもストレスフルなので、ではおかあさんの携帯にかけますので、と電話を早々にきる。
兄も父も仕事の関係上、災害処理にかり出されていると母から聞く。

母は「みんなでおるき安心よ」と言っていた。避難するときはできるだけそういう心持でいたいものですな。

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