4月23日の日記

2012年4月23日

 久しぶりに外出せず、15時間は寝た。すっきりした。

「その折々の負い目がなんであれ、心身の一切合財を世界の音とじゅずつなぎに糸をとおしていく仕事を、わが血縁は忘却する…。」(森崎和江「第三の性」)



 水曜日、友人と新宿御苑に行った。八重桜シーズンらしい。一葉、大島桜、鬱金(うこん)が満開。鬱金のクリーム色の花弁、素敵。緑色っぽい花弁の御衣黄(ぎょいこう)はまだだった(たぶんこの土日が見ごろだった)。染井吉野とちがって、開花とともに葉も混じる。
 友人が、八重桜の寄り集まるように咲く花に、頬を寄せてやわらかさを確かめていた。
 あまり天気がよくなかったけれど、池のそばのカエデ(たぶん)の若い葉が、曇り空のしたでひときわやらわかい緑色をしていたのが、おもわぬうれしい邂逅でした。

 御苑のブログを読むと開花状況とか見ごろのものがわかります。年間パスを買おうかしらん。10回行けば元が取れるらしい。



 その前の日曜日は日和田山へ登山、というかハイク。多稲子(たねこ)さんが初参加。ほかは志ろ田ちゃん、魔亜子ちゃん、荏根さん、貝垣くん。

 整然と杉の並ぶ林のあいだの道を歩く。みんな相変わらずのマイペースなので、離れたり近くなったり、むかし顕微鏡で見た、水の中の微生物のよう。
 あわい色のミツバツツジがうれしい。生真面目に整列している杉の林の、くろぐろした緑。萌え出でた草の若い緑。滝! 水の流れるそばを歩くよろこびときたら。
 木々のつくる影を踏んで歩く。明暗の織物を写真にとる。お菓子をみんなで分け合う。キリストの5000人のパン、とおもう。頂上でご飯のあとは、荏根さんがコーヒーをいれてくれる。

 山を下りた後は、河原で石遊びして、菜の花畑をみてまわる。近くの空き地でなぜかぽつんと馬がつながれているのを、みんなで恐る恐る寄ってさわる、多稲子さんが真っ先に近寄っていたのが印象的だった。
 なんだか盛りだくさんな、行楽なハイクであった。いろんなものに心が騒いで、あんまり忙しかったらしく、みんなで夕ご飯を食べていたら力尽きて先に帰ってしまった。あほだ。


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