終わりの後

2012年3月19日
きみは神々の子だ。死のさだめを負ったきみのカストールに、きみの不死をわけてくれる。

…と、ほとんど恋のように友人アラバンダを敬慕して、ヒューぺリオンは言うのである。
 私も言ってみたいわそのように。

 だいたい仲良くしようとおもう初めは、ほとんど恋のようなものであって、あなたとの馴れ初めもそう。(ぽっ)。
 ただ、そもそも私たち、少年同士でも男同士でもない、だから神々の子でない。洞窟で秘儀を行う、古代人じゃない。愛の神話のような、私の片割れが、あなた! というのでもない。なんかそういうのしっくり来ない。そういうのの裏返しも、然り。

 青春が終わった、気がつくと一緒に過ごしてきた実績があるのね。青春は終わった! 青春は終わってないわ、とか、言いたくもない。私たちは老いていく。

 不死でなく、確実なものでなく、勇気を分けていただいてきた、あなたから。

 お誕生日おめでとうございました。

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