ベイルートのライブに行ってきた。
 遅れて入った初めてのクアトロはぎゅうぎゅう。前座のトクマルシューゴは15分くらいしか聴けなかったけどよかった。いっしょにいた貝垣くんと白田ちゃんは、悪くないけど…と歯切れ悪い反応。貝垣くんは(ベイルートを見た後に)トクマルシューゴはグルーヴが足りないよね、と格好いいことを言っていた。グルーヴとかいう言葉、私、口が裂けても言えないわ。おもちゃっぽいサウンドが好み分かれるところかなと思った。
 ベイルートは踊る感じではないから、おとなしくゆらゆら聴くのかなと思っていた。始まってみると、おお、音が跳ねている、跳ねているなら踊ってしまう。途中ゆらゆら聴く箇所もあったけれど、ぴょんぴょん跳ねて踊った。CDで聴くときは踊らないのに、不思議。管楽器は跳ねるのかな。縦に横に踊らざるを得ない。
 って、踊っているのは私と貝垣くんだけであった。他の人はゆらゆらするけど概して腕組みして聴いていた。会場が満員のせいもあったけれど。あの会場にいた誰よりも私たちは踊ったけど、ちょうどでかい柱のかげあたりにいたのでザック・コンドンに私たちの踊り振りはみせつけられなかった。コンドンがみたら私たちをほめてくれたと思う。でもでかい柱のかげというマイナーな場所だから、私たちの踊るスペースがあったのであるが。
 どうしてみんな、踊らないの? 終わった後に独善的に貝垣くんとぶりぶり怒ったけど(日本人にはああいうビートだかリズムだかで踊るの無理なのね、などとのたまって)、思い出してみると、きいているみんなとの一体感みたいな熱狂とは遠いライブであって、それがベイルートらしいのかなと思った。ベイルートはやっぱり、ひとりのお祭りの音楽なのかも。私たちのすぐそばででかい声出していた酔っ払いのお兄さんも、すごく迷惑だとおもったけれど、あれもベイルートらしいのかも知らない(でもまじで耳障りだったけど)。

 終わった後は3人でご飯を食べ、きゃあきゃあ言っているうちに終電を逃し、いろいろな人たちを心配させた後結局妹のアパートに行くことになり、電車でひとりになってみると、私踊りすぎちゃった恥ずかしい…と酔いから醒めた。お酒は呑めないけれど雰囲気に呑まれるのは得意。

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