丹沢に登った。

2011年10月30日
 丹沢に登った。
 誘われた友人から塔ノ沢と聞いて、軽く調べたら箱根である、という解釈をしたが、わからない。
 丹沢に登った、という表現が正しいのかわからない。

 友人4人と4時間ほど歩いた末、塔の岳という山の頂きに着いた。
 丹沢は美しい山並みで、登山を趣味とする人に人気なのだそうで、人がたくさんいた。
 そのへんで拾った木の枝を杖にして歩いていたら、知らない人が笑ってくれた。

 山が美しいのだかどうなのだか、自分にはわからない。
 バスでヤビツ峠に向かう途中で、いくぶん色のくすみ始めた緑を眺めたら、涙が出そうになった。
 祖父母の家のある田舎の緑を思い出して涙が出た。涙もろくなったというより、精神の不安定が原因だが、緑と緑、という共通点しか自分の頭にはみつからないので、涙のくわしい理由がわからない。
 私は山について何も知らず、この山とあの山の、木々が同じであるのかどうかもわからない。
 単純に、緑が眼に染みたようだった。

 この山々は美しい、と人は言うらしい。美しいって何かしら。少なくとも涙が出るのは、美しいと感じるのとは違う。

 山を登るのは、楽しかった。起伏のある道を歩くのは。歩いたり踏み分けたり、登ったり降りたりした。よじ登ったり、おそるおそる降りたり。
 進んだすえに到達点があるのは、気持ちよい。

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